2011年2月15日火曜日

2011 リスト生誕200年、

去年はショパン生誕200年であった。
各地で沢山のショパンに関する催し物があり、ワルシャワではピアノコンクールが開催された。そのニュースがまだ皆の記憶に鮮やかなのだが、今年はリスト生誕200年ということで、また新たな催し物が押し寄せてきている。
この1月11日にはロンドンのヴィグモアホールで日本の若手を代表する国際的ピアニスト、福間洸太朗のリスト、ショパン、そしてシューマンというプログラムでリサイタルがあった。
前半はいかにも手馴れた、余裕を見せる演奏で聴衆の関心をそそりながら、後半では彼の本領を示す、リストの超絶技巧以外のエチュード全曲を高度の技術と、余裕を持った音楽性でほとんど一気に疲れも見せず弾きこなした。聴衆のブラヴォーでアンコールに答え、愛の夢の暖かな響きで情緒あふれる夢を会場に満たしたのであった。
一月後の2月12日にはベルリンのコンツエルトホールで日独友好150年の記念コンサートでシューマン、ベートーヴェンといったドイツの作曲家と後半に現代日本人の作品を4曲並べ、その対比を余す所なく聴かせたのであった。