2014年11月29日土曜日

ピアノあれこれ



ピアニストは自分の楽器を持って歩くことができず、コンサートではたいていそこにあるピアノで演奏しなくてはならない。

コンサートのホールを選ぶ時に何のピアノが置いてあるかを調べて、納得するか妥協するかになる。

ヴァイオリンでいえばストラディヴァリにあたるスタインウェイ、またはベーゼンドルファーは演奏者の好みによって選ぶことができるが、私個人について言えばタッチと出てくる音の微妙なタイミングがスタインウェイのほうが好きなので、その中でもで特に弾きやすいピアノのあたった時は嬉しいし、指先からしっとりとキイの中に深くはいっていく感触、又が色々な方向に指先を向けて、ほしい音の音色を探す時
の醍醐味は人生を左右するほどの幸せ感がある。

メンテナンスの良いコンサートグランドに触れたとき、その日の演奏はなぜかいつもより一段と深みを増してくるような気がする。